2026/08/23

テロスTR2を3年使って|広さを取ると、風と重さで払う

シートゥーサミットのテロスTR2を使っています。

3年目で、泊まった数は10泊以上。夫と2人で使っています。

いいところと、そうでもないところが、はっきり分かれるテントでした。

残雪の残る谷にテロスTR2を張ったところ
残雪の残る幕営地にて。天井が持ち上がっている形が、このテントの特徴です。

まず、寝やすい

いちばん大きいのはここです。

余裕があって、寝やすい。

私は身長165cmで、体格には自信がないほうです。テントの中で窮屈な思いをするのは、けっこうこたえます。寝返りが打てない、起き上がれない、着替えられない。そういう夜は、翌日にひびきます。

このテントは、そこが楽でした。

カタログの数字を見ると、フロアが2.62平方メートル、天井の高さが100cm(インナー)とあります。天井が立ち上がっているぶん、中で身を起こしたときに頭が当たりません。

「◯人用」という表記は、標準的な体型を前提にした数字だと思っています。同じ2人用でも、実際に窮屈かどうかは別の話です。数字より、天井の高さと、起き上がれるかどうかを見たほうがいいというのが、使ってみての実感です。

前室が2つあるのが、思ったより効く

買うときは、あまり気にしていませんでした。

実際に2人で使ってみると、これがかなり効きます。

それぞれが、自分の荷物を自分の側に置ける。

前室のフライを巻き上げた状態のテロスTR2
片側の前室を開けたところ。これがもう一方にもあります。

前室がひとつだと、2人分の荷物が一か所に積み上がります。夜中に何か取り出したいとき、相手の荷物をどかすことになる。出入りも、片側に集中します。

2つあると、そのやりとりが起きません。地味ですが、泊まりを重ねるほどありがたく感じました。

ここからは、そうでもないところ

立てるのが難しい

これは正直に書いておきます。

ポールの構造が独特で、慣れるまで手間取りました。説明を見ながらでも、最初は「これで合っているのか」と迷います。

暗くなってから、あるいは風のあるところで設営することを考えると、この難しさは無視できません。買ったら、家か近所で一度立ててみることをおすすめします。

重い

数字だけ見れば、2人用としては軽いほうだと思います。総重量で1,764g。

それでも、私には重かったです。

これは道具のせいというより、私の体力の問題かもしれません。ただ、カタログの「軽量」と、自分が背負ったときの感じ方は別だというのは、書いておきたいところです。

面が広いので、風で揺れる

これがいちばんの弱点だと思っています。

天井を持ち上げて中を広くしている構造なので、そのぶん風を受ける面が大きいんです。

霧のなかに張られたテロスTR2
天気が崩れた日。広い面が、そのまま風を受けます。

張り綱をきちんと取れば違いますし、風向きを考えて張れば軽くなります。それでも、低くて小さいテントに比べると、風には弱いです。

広さと風は、交換になっている

3年使って思うのは、これは設計としてはっきり選んでいるテントだ、ということです。

天井を上げて、中を広くした。だから寝やすい。そのかわり、風を受ける。

どちらが正しいという話ではなくて、自分がどちらで困るかだと思います。

私の場合は、狭くて眠れないほうがつらい。だから、この交換は納得しています。稜線上の風の強い場所に幕営することが多い人なら、選び方は変わるはずです。

おわりに

3年、10泊以上使っての感想をまとめると、こうなります。

  • 広くて寝やすい。天井が高いので、中で起き上がれる
  • 前室が2つあるので、2人でも荷物と出入りがぶつからない
  • 立てるのが難しい。買ったら一度、家で練習したほうがいい
  • 数字の上では軽いが、私には重かった
  • 面が広いぶん、風で揺れる

体格があって、テントの中で窮屈な思いをしてきた人には、向いていると思います。

ただ、私が使っているのは2人用で、いつも2人で分けて持っています。ひとりで担ぐとどうか、稜線で強い風に当たったらどうかは、私には分かりません。そこは自分の使い方に置き換えて考えてみてください。

この記事で使ったテント

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