2026/08/20

大きいサイズの登山パンツは、閉店セールの棚に残っていた

十年ほど前の話になる。

千歳のアウトレットモール「レラ」で、閉店セールをやっている店があった。

棚に残っていたのは、大きいサイズだった。フェニックスのXL。パンツとソフトシェルが、値引きされたうえにさらに安くなって、そこにあった。

二着とも買った。サイズは、ちょうどよかった。

太ももはパツパツ、それでも歩けた

履くと、太ももはだいたいパツパツになる。

それでも問題はなかった。生地が伸びたからだ。

これは実際に山を歩いてみて分かったことなのだが、サイズが合っているかどうかと、動けるかどうかは、別の話だった。表記が合っていても伸びない生地だと、しゃがむ、またぐ、段差を越える、といった動作でいちいちつっかえる。逆に、多少きつくても伸びる生地なら歩ける。

サイズ表記より先に、伸びるかどうか。試着できるなら、その場で深くしゃがんでみるのがいちばん早いです。突っ張る感じがなければ、多少きつくても山では困りません。

大きいサイズは、売れ残りの棚に残っている

大きいサイズが見つけにくいのは本当だと思う。ただ、セールの棚に関しては話が逆になる。

売れ筋のサイズから先になくなるので、最後まで残っているのは大きいサイズのほうなのだ。あのときも、定価では選ぶどころではなかったものが、選べる状態で残っていた。

「置いていない」のではなく、「置いてある場所と時期が違う」のだと思う。

いまはブカブカになった

体が変わって、あのパンツはいまブカブカだ。履くのは年に一回くらいになった。

それでも捨てていない。

サイズが合う期間は、ずっとは続かない。増えても減っても合わなくなる。それでも、その時の自分に合う一着があるかどうかで、山に行けるかどうかが決まってしまう。あのときの自分には、あれが必要だった。

おわりに

いま、自分に合うサイズが見つからなくて足踏みしているなら、セールの棚を見てほしい。

売れ残っているのは、たいてい大きいサイズだ。

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